俺を背中に手を回し、リリーは言った。俺の答えはもう決まっている。

許されるはずがない。しかし、今はそんなことどうでもいいと思った。

「……ああ。帰ろう」

リリーが微笑む。俺も微笑んだ。

ドレスやスーツから服に着替え、荷物をまとめ、俺たちは屋敷を後にした。






俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」に続く。