それでも、ここまで来たら食べてみようと、切ってみることにしました。

そこで、切り方に悩みました。
が、なんとなく、横にばーん、と切ってみました。

すると、

「ぎゃああああお、ぎゃああああお」

と、声がしました。
驚き中を覗くと、小さな男の子がおりました。

「ばあさん、ばあさんちょいこっちきて」

「なによ、いい所だったのに」

「そんなことよりこれ見ろよ」

「え?あ、男の子じゃん。どっからきたの?」

「柿から」

「あ、そうなんだー」


育てていくことにしました。