浅井君は、理科室のカーテンを大きく広げ、まるで布団で私を包み込むかのように、カーテンの中に私を閉じ込めた。


「カーテンの刑、知らねーの?」


心臓が破裂しそう……ものすごい鼓動が聞こえる…ドキドキ…なにこれ……


すると、浅井君は私の腰に手を回しさらにぐっと自分の方に私を抱き寄せた。


浅井君の力は強すぎる。

「お前、震えてるぞー」


「…」
おそらく、私の顔は真っ赤に違いない。
私は、初恋すらまだ経験がないんだから……



私は男性の顔をこんな近くで見たことがない。




「ね、凛華」



「え?」