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「えっ...俺がですか?」



「そうそう。てか、君しかいなしいね。修学旅行の引率頼むよ、いきなりになって本当に申し訳ないんだけどね」


「あ、いえ、そんな。よろしくお願いします」


「うん。宜しくね」


はい。とお辞儀をして、僕は職員室をあとにした。

どうやら、保健の先生は常に旅行とかそういう行事の際に付き添わなせればならないらしい。

(まぁ、そっか。いないと大変だもんな)


(それにしても……高校2年生、か...)




この恋は報われない。


そんなの知っている。

生徒と教師だ。

あっていいはずがない。


だから、俺は諦めないといけないんだ。

静かにこの恋を終わらせよう。



僕は、そのまま保健室に向かった。


「あ、あの...」

「あ、先生!」

その声が聞こえたのはほぼ同時だった。


僕を見るやいな駆けつけてきたのは、昨日の生意気、じゃなくて元気な生徒と...。



後ろに隠れて足元がややふらついている

相原さんがいた。