観覧車のゴンドラの中、伊藤先生と向かい合わせで座りシンとした空気が続く。
「…ごめんなさい」
俯いたまま小さくそう言った私。
そんな私に先生は、優しく笑った。
「江夏が謝ることじゃないよ。素直に言わないあいつが悪い。ガキでごめんね」
「ううん…遊園地じたい、本当は嫌だったのかもしれないし」
自分で言って、自分で悲しくなる。
ああ、何だろう。
私っていつも自分の言葉で、自分を傷つけている。
本当バカだな…
「もし嫌なら帰ってると思うよ」
そう言ってチラッと窓から下を見下ろす伊藤先生。
その目線を追うと、そこには観覧車を見上げるアミ先輩がいた。
…あとで謝らなきゃ…

