「2人と2人で」
「俺は乗らない」
観覧車の下について、伊藤先生が係員の人にそう言うと、それを遮るように白浜先生が言葉をかぶせた。
「何で?白浜先生高いところダメなの?」
アミ先輩が、少し大人しくなった白浜先生に遠慮気味そう聞く。
「べつに。2人で行ってくればいいじゃん」
だけどアミ先輩にも、冷たくそう返す先生にまた胸が苦しんだ。
そうだよ。
勘違いしちゃダメ。
先生は私の彼氏かもしれないけど、期間限定でめんどくさいから付き合ってるだけ。
それでもいいと了承したのは私なんだから、こんなことで悲しんじゃダメだよ。
「いいから行くぞ」
「だ、大丈夫ですよ!私ももう十分楽しんだから!2人で行ってきて下さい!」

