啓太がスタートしていたことも、借り人がはじまっていたことにも気づかなかった私。 気がつけば、啓太に手を引かれて、グラウンドを走っていた。 「恋ちゃんと啓太くんだ!」 「やっぱお似合いだよね!!」 「町田先輩かっこいい!」 私の怪我を気にして、ゆっくり走ってくれる啓太。 だけどそのゆっくりさで、周りが私を苦しめる。 無事にゴールして、1位ではなかったけど、啓太はお題の紙を司会進行に渡した。 だから、結局なんて書いてあったかはわからないまま、高校2回目の体育祭は幕を閉じた。