「ねえ、やっぱり恋ちゃんと啓太くんって付き合ってるのかな」
「ええ!付き合ってるよ!すっごくお似合いだもん!」
私の後ろを通り過ぎる女の子たちが、私たちの噂をする。
…お似合い、か。
それはいつか先生に言われた言葉。
啓太が、ここにいなくてよかった。
2人でいる時になんて聞いたら、どうしていいかわからなくなるから。
「おい恋」
先生のことを考えれば考えるほど、頭がいっぱいになっていく。
私を抱きしめる腕も、先生の匂いも、甘いキスも、優しく読んでくれる名前も。
全部先生で支配される。
そんなことで頭がいっぱいだった時、頭の上から声が聞こえた。
「行くぞ」
「え?」

