それにはたった1文。
‘‘ 放課後、体育準備室に来てください ’’
たったそれだけ。
私は差出人が書かれていないそのメモをポケットにしまって、靴を履き替えた。
グラウンドに出れば、朝みたいに賑わっている。
「恋ちゃーん!」
みんなどこにいるのかとキョロキョロしていると、午前とは別の場所にかたまっていた。
「足大丈夫?」
「うん。平気平気」
心配してくれるクラスメイトに笑いかけて、同じ輪の中に座る。
「啓太は?」
「あ、町田くんなら…」
「ん?」
「啓太なら女子に連れてかれたぞ」
言いにくそうな女の子に比べて、男子は平然とそう言った。
あ、多分このは私が啓太のこと好きと思ってるから、気遣ってくれたんだ。

