案の定啓太は、華麗な走りを見せて半周以上の差をつけて帰って来た。
もちろん、結果はぶっちぎりの優勝。
「やったあ!やったやった!」
「江夏まじ速すぎ!」
「いや、みんな速すぎたから!」
「啓太くん超速かった!」
トラックから退場しながら、気分のいい私たちはみんなで盛り上がる。
「あ!招集行かなきゃ!」
「午前はもう終わりだぞ?」
「違う!午後の!啓太、私行くね!」
みんなでワチャワチャしていたけど、すれ違う人が持っているプログラムを見て自分の係を思い出した。
もう楽しすぎて、自分が体育委員なんて忘れていた。
みんなと別れて、本部のテントに向かうともう数人の生徒が来ていた。

