そして2限目のテストも終わって、放課後になった。
今日は委員会の日だから、教室で友達と喋る啓太を廊下で待っていた時。
青のリボンをつけた、3年生が私を囲んだ。
「ちょっと、顔貸してくんない?」
そう言って強制的に連れてこられたのは、体育館裏。
…ベタだな。
ベタすぎて、今から何するのか嫌でもわかる。
「あんた譲先生の周りうろついてんだって?」
「いや、うろついては…」
「2年のくせに生意気なのね?」
「ちょっと可愛いからって、すぐ調子のるタイプ?」
あ…
ちょっとこれ、やばいやつ…?
「目障りなのよね」
私を囲む、リーダー的な人が最後に冷たくそう言った。

