先生はめんどくさがり。



グラっとなった体勢を、そのまま引き寄せられれば明るかった視界が暗くなる。


数秒してわかったのは、白浜先生と唇が重なっているってこと。





「90点以上、絶対取れよ」





唇が離れたと思えば、私の目を見て冷たくそう言う先生。


そんな先生に、吸い込まれていきそう。





「でも俺はガキには興味ねーよ。高校生は女としてみてない」





そして、平気でこんなことも言ってしまう。


それなのに、嫌いになれないのはどうしてだろうね。



普段みんなに見せる嘘の笑顔も、こんな冷たい目も。


最低なこと言ってるのはわかってるけど、考えればどんどん好きが溢れてしまう。



本当、おかしくなりそ…