きっと先生は、知れた名前の大学に行くと思ってる。
「◎◎大学」
「は?」
「私、死ぬほど勉強した。先生も頑張ってるから私も頑張ろうって思えた」
そう言って笑うと、グイっと体を引き寄せられる。
この強引さも、私の言葉を途中で遮るのも。
全部全部…大好きだ。
「…すごいじゃん」
「色んな先生にもビックリされた。頑張ったなって、体育以外で初めて褒められたよ」
「今度、お祝いしないとな」
それから先生とギュッとしながら話してたら、どんどん時間が過ぎて、気付けば19時になるところだった。
「ねえ先生、今日泊まってもいい?」
「親御さん心配すんだろ」
「今、いないの」
「……ふぅん。じゃあ泊まれば」

