「なら、強引に来させればいいじゃん?来て欲しいのーって」
「それが言えたら苦労しないんですけど?!……って!友達が言ってた」
「気を引く作戦とか?その子が誰かに取られるかもって思えば飛んでくるんじゃん?」
「そういうものなの?」
「てか、彼氏いたんだ」
「え」
私ってバレた?
私の話じゃないってちゃんと言ったよね?
「恋」
声のする方を見れば、隣で寝ていた啓太が起きて。
「来い」
私を通り過ぎて、廊下へ出て行ってしまった。
「ちょっと待ってて!ちょっとだけ!」
「モテる女は大変だね」
「そんなんじゃない!」

