それから先生がいなくなって数ヶ月後が経った。
先生、こっちは夏になったよ。
「じゃあ、転校生紹介するから席つけー」
期末試験前、そして進路が確定するこの季節。
先生に呼ばれて入って来た男の子に、女子の目が釘付けになった。
「アメリカから来ました。浦田 誠(ウラタ マコト)です」
「「帰国子女じゃん!かっこいい!」」
おっと?
我らが啓太が劣っているように見えるぞ??
「じゃあ、浦田は江夏の隣な!」
え?!帰国子女が隣に?!
両隣が更に眩しいな…
「ハロー?」
「Hello.what's your name?」
「んー。あー…えっとー、レン!」
「Oh I'm ok.please call me Makoto」
「おーけー!」

