白浜先生が、机に押し倒している保健室の先生のブラウスに手をかけてボタンを外し始めた。
保健室の先生は、色っぽい目をして先生の反対側の手を握っている。
「…やっぱやめた」
「え?」
「気分じゃない」
だけど、白浜先生はボタンを数個はずしたところでそう言った。
その言葉に驚いたのは、保健室の先生だけではない。
正直言うと、私も。
「何で?その気にさせ…」
「いいから帰って。めんどくせーの嫌いなの」
見たことない先生の冷たい目と、冷たい声。
…まさか、そっちが本当?
「もうっ…!」
保健室の先生は、ボタンを留め直しながら悔しそうにここから出て行く。
それを確認した先生は、ため息をついてダルそうに机に座った。

