シンと静まる車内。
遠いはずなのに、少し車を走らせると、すぐに先生の家に着いた。
「せんせ…」
「なに?まだ揺らいでんの?」
「ううん。私、先生のこと大好きだから」
この間みたいに、言えなくなったら嫌だから今伝えておくね。
もう、言わなくてもわかるくらい、伝えるね。
「大好きだから…」
「んなの知ってるよ」
くしゃくしゃっと、私の頭を撫でるとニコッと笑いかけてくれた。
その笑顔だけで、私の緊張はどこかへ飛んでいき、やっぱり先生から抜けられないんだと思う。
「入ります」
ここに来るのは2回目で、中から返事はないけど先生は部屋の扉を開けた。
開けるとすぐに見える、怒っている後ろ姿。
「派手にやってくれたな」

