5月21日。
迎えた結婚式当日。
「マナミさん、すごく綺麗です…」
「…ありがとね。恋ちゃん」
純白のドレス。
この人が、先生の隣に並ぶ人。
とても綺麗で、とても羨ましい。
「…ジンは、来てくれないの」
マナミさんが、また悲しそうにボソって呟いたその言葉。
「マナミさん…」
「あ、ごめんね…」
結婚式という晴れ舞台なのに、目の端に涙をためるマナミさん。
…泣かないで。
私も本当はすごく泣きたいんだよ。
泣きたいのに、マナミさんに先生をあげるんだよ。
「恋ちゃん、譲さんなら向かいの部屋にいるよ。行ってあげて」

