心の中で強く願い、お祈りする。
だけど、次に聞く声に、体の力は一気に抜けた。
「先生、こう言うのが趣味なんすか」
聞き間違えるはずもない、大好きな声。
だけど私には向けてくれたことのない、色っぽい声。
「譲先生は年上が好き?」
次に聞こえてきたのは、優しい保健室の先生の声。
ああ、美人だもんね…
なんて少し納得しながら口を押さえた。
ムード的に今から始まることなんてわかる。
だけど、その行為が住むのは何時間後?
私、ずっとこうしていなくちゃいけないの?
大好きな人の、大嫌いなところ見なくちゃいけないの?

