もう、何を言っても無駄って…そう感じさせられた。
「…私のこと、好きじゃなかった?」
「好きじゃなかったよ」
…嘘つき。
嘘つき嘘つき嘘つき。
離したくないって言ったくせに。
本気で好きだよって…そう言ったのに。
「やだっ…!別れたく…ないっ…」
先生をたたく私の腕を、ガシッと掴むと、そのまま腕に閉じ込めた。
いつもなら安心するこの匂いが、今ではおかしいくらい苦しい。
「…結婚する」
「……え」
「マナミさんと、夏には結婚する」
頭をハンマーで殴られたような痛みが走って、何も考えられなくなる。
「だから、もうガキのお遊びに付き合ってる暇はねぇの」

