そして次の日。
いつも通り啓太と帰っていたけど、携帯を学校に忘れたことに気がついた。
「うわ!忘れた!」
「何が」
「携帯!」
帰り道の交差点で、私がそう言えばハアっと大きなため息をつく啓太。
わかりやすすぎて、こっちが腹立つわ。
「先帰ってんぞー」
「うん!追いかける!」
「追いつかねーくせに」
最後の言葉は無視をしよう。
そして私は、早歩きで学校へと引き返した。
携帯学校に忘れるって、結構バカだよね。
6限目にいじっていたから、きっとバチが当たったんだ。
ママが見てたのかなー。
そう思いながら教室について、夕日でしか照らされていない自分の席へ向かう。

