…もしかして、告白ですか。
「あ、恋悪い」
「いいよ。先帰っとくね」
遠慮気味に言葉を吐いた啓太にそう言って、私は靴箱へ向かった。
もう誰もいない校舎内は、シンとしていて。
来月からは、高校3年生なんだと実感する。
「…先生とも会えなくなっちゃうんだ」
自然と漏れた言葉。
やっぱり私の中には、どんな時も先生がいるらしい。
考えてなくても、勝手に考えてしまうらしい。
「会いたい…」
さっき、どうして先生を見たかったんだろう。
どうして話しかけなかったんだろう。
後悔しても遅いのに、後悔は募っていく。

