「…伊藤先生?」 「うん。めちゃくちゃ怒ってたわ」 いいな…アミ先輩。 羨ましい。 心配してくれる存在がいて。 守ってくれる存在がいて。 それから先生の車に乗って、家までの道をゆっくり走る。 窓の外から見える景色をボーッと見ていると、控えめにかかる洋楽が眠気を誘った。 ウトウトし始めて、意識を失う前。 唇に違和感があったのは、きっと気のせい。