涙が溢れていた私の目をジッと見る先生。
こんな時に、そんな目しないでよ。
いつもみたいに意地悪く笑ってよ。
いつもみたいに、冷たく突き放してよ。
「俺は…」
先生が離し始めようとした時。
電話を告げる着信音が部屋に響いた。
先生が私から離れて、携帯を耳に当てる。
「…え?知らないっすよ」
電話にでた先生は、いつもの声。
その声で、さっきの続き…聞きたかったな…
「あー、さっきジン先生と一緒に…」
相手は多分、伊藤先生からかな。
きっとアミ先輩のこと、探してるんだろう。
「帰んぞ」
数分して電話が終わった後、まだベッドに倒れている私を起こして先生は言った。

