幸せそうな2人を前に食事なんて。
そんなの、私が惨めになるだけだ。
なんて思っていても、のこのこ付いていく私は、相当バカだ。
高価そうなレストランに入るし、私は制服だし、完全にアウェイ。
「恋ちゃんは、嫌いな食べ物とかある?」
「いえ…」
「じゃあ、コース3つで」
2人は、こういうところ慣れてるんだろうな。
私は全く落ち着かないけど…
レストランは、全面ガラス張りになっていて、外がよく見える。
「…え?」
たまたま外を見ると、ジン先生とアミ先輩が、2人で歩いているのが見えた。
思わず出た私の声に反応したマナミさんが、外を見る。
「ジン…」
マナミさんがそう言ったあと、一筋の涙が頬を伝う。
吹っ切れた、なんて嘘だ。

