「次はこれくらいしろよ?」
先生は、そう言って行っちゃった。
あんなの…できるわけないじゃん…
私だけ赤くなって、熱くなって、好きが積もってさ…本当バカみたい。
気付いたら、すごい深い呼吸になってて、なにが苦しいのかわからないほど。
先生が帰った後もボーッとしていると、コンコンってドアを叩く音がした。
「江夏、入っていい?」
ドア越しに聞こえてきたのは、伊藤先生の声。
入っていいってゆうか…この私の教室じゃないし…
どっちかというと、数学の伊藤先生の部屋…
「え、あ、は、はい!」
少し焦りながら、立ち上がって返事をした。
「すいません。なんか、関係ないのに使ってて…」
「そんなのいいよ。それより、今話できる?」

