本当はわかってる。
諦めないとか言ってても運命には逆らえないこと。
でも、そう思ってないと悲しくて、先生が見えなくなっちゃう。
「卒業してあいつが居なくなったら?好きなまま取り残されるんだぞ」
「今はまだ、そこまで考えたくない」
「恋…「好きなのっ……」」
もう、好きすぎてどうしようもない。
どうしていいか、わからないほど好きなの。
「なら、俺もまだ恋のこと諦めない。卒業して、あいつが居なくなっても1人じゃないように」
「啓太…」
「…でも約束だから、卒業するまでは幼馴染でいてやるよ」
そう言って啓太は無理に笑った。
私たちは明日から、前みたいなただの幼馴染に戻る。

