次の日。
今日は啓太と過ごす1週間の最終日。
「どっか遊びにいこうぜ」
そう言って、放課後にやってきたのは駅前の映画館。
デートなのに、恋愛映画じゃなくてホラーを選ぶあたり、私たちらしい。
「ちゃんと観てた?」
「観てた観てた」
「嘘だ!寝てたじゃん!」
「寝てねーし」
この男、私の隣で大爆睡してました。
「だから寝てねーって」
「寝てたじゃん。昔からいつもさ…」
映画館から出ている途中。
笑っていた啓太が、急に顔を歪ませた。
不思議に思って、私も言葉を止める。
「啓太?」
「ん?」
目線が私に戻ってきたと思えば、少し焦った表情。

