空き教室から手が伸びてきて、それに捕まった。
「久しぶり。元気だった?」
色のない声が、ここに響く。
教室の扉をガタンと閉めると、そこに私を押さえつけた。
久しぶりに近くで見る先生は、やっぱりかっこよくて。
そんでもって、久しぶりすぎて距離の近さに心臓が暴れ出す。
「…え、あ、いや…あははは……」
「俺のこと断った日の用事ってなに?」
「あー…あれはミヤちゃんと…」
「へえ。あの男の子、ミヤちゃんって言うんだ」
…見られてた。
って、そんなことより。
本当に距離が近すぎて、全然頭が回らない。
見たいのに…先生の目も見れない。

