強制的に決められたことを根に持ってる啓太は、隣でグウタラ文句を言っていた。
「てゆかさ、うちのクラス優勝確定じゃない?運動部何人いるんだろう」
「早えーやつばっかだもんな」
体育準備室と別校舎にある、私たちの教室。
ダラダラ歩いてるから、多分私たちの到着が1番最後だろうな。
なんて考えながら、走る気もない。
このままだと、また怒られちゃう。
「いい?嫌々な態度出さないでね?」
「わーってるよ」
「よしっ」
体育準備室について扉を開けると、予想通り私たちが最後だったのかもしれない。
「遅れてすいません。終礼が長引いちゃって」

