下に降りると、伊藤先生とアミ先輩は先に帰ったらしく、私は白浜先生の車で送ってもらうことになった。
車の中はシンと静まっていて、一緒にいるのに寂しかった。
…手を伸ばせば、すぐに届くのに。
「先生…好きです……」
車のウィンカーの音を遮り、私の声とウィンカーの音が車のの中に響く。
「…うん。知ってる」
少し沈黙のあと、先生がそんなことを言うから、また好きが溢れた。
次の日、学校へ行くと私は真っ先に数学準備室に向かった。
ガラガラっと勢いよく扉を開けると、中には伊藤先生と白浜先生がいる。
「ノックして失礼しますと言えなくなったの?」

