だけど、あたしにはそれに対して口出しなんて 出来なかった。止めることも出来なかった。 だって、あたしは部外者だもん。 郁斗が、家族のために頑張ってるの知ってるからこそ、なにも言えなかった。 だから、あたしに出来ることは昔と変わらずに 幼なじみとして 郁斗のことわかってあげて、一緒にいることだと思ってる。 それに、郁斗の優しいところはなにも変わってない。 だから、これでいいんだ。 そんな事を考えていると いつの間にか、家に着いていたあたしは扉を開けた。