家に帰って、スマホを開くと、一件のメッセージが届いていた。



「手紙大丈夫だった?マジでいつでも相談のるから頼りにしろよd(^-^)」


と、一言だけ郁斗から届いていた。

こういう細やかな気配りがモテるんだろうな…。

優しくて、人のことをよく見ていて、空気を読むのが上手くて、
誰にでもテンションを合わせて会話できる。
そういうところが、すごいと思う。


恋愛感情ではないが、気の合う友人以上に尊敬するな。
と、思いつつ


ふっと、自分が1度も広瀬にお礼を言ってないことに気づく。

助けてもらったのに、またお礼を言えなかった。
年下だろうが年上だろうが、やっぱりありがとうとごめんなさいくらいは
言わなきゃだよね。

後悔しながら、明日こそは…!

と、心のなかで誓う。

そして、


「大丈夫。ありがとう!今度話聞いてね。」

と、郁斗に返事しておいた。