私はぶんぶんと首を振った。

「結構です!」
光希先輩はニヤニヤすると私の手にチケットを押し付けた。
「まあ、とにかく来てねー!人はたくさん来たほうがいいし。」

光希先輩が立ち去ったあと、私は呆然とチケットを見つめた。

…もし、文化祭が無事に終わったら、朝飛先輩に告白する…

そう決意してから一週間。文化祭が終わるまでは、朝飛先輩のことはシャットアウトするって決めたから…。

だから、誘わない。

代わりに…うーん。美千留と行こうか。
私はそれを伝えるべく、美千留に向けてLINEを送った。