「うう…。」
ケータイを手にしながら私は迷っていた。
『傷つけてごめんなさい。今日の放課後話せますか?』

直樹へのLINE。どうしよう。送るべきか…。
「何してんの?」

すっとケータイをとられた。
「わっ!ちょっと!」
戻されたケータイではさっきのメッセージが送信されていた。
「舞…。」
恨みがましい目で舞を見た。
舞は笑ってる。
「約束したでしょ。仲直りするって。」
「まあ…そうだけども。」

はあ…。気が重い。

ピコッ
ケータイから音が鳴った。返信がきたみたいだ。

『わかった。16:00に3組前』

「ほらねー。送っててよかったじゃんか。」 
舞は真剣な顔になった。
「頑張って。さくら。」

「…うん。」