「ごめんなさい!」
そう言って秋原さんは頭を下げた。って、えー!
秋原さんが謝るなんて…。
「私、直樹が本当に好きだったから、ずっと一緒にいるあんたが嫌で…。だから、二人を遠ざけようと嘘ついたの。」
嘘って…あっ、直樹が私を迷惑に思ってるって…。

嘘だったんだ。

「でも…全然そんなことしても、心にもやもやが残って…。
そう、私ね。直樹に告白したんだ。…でもフラれた。」
そうなんだ…。

「こんなんで許してほしいとか思ってないけど…謝らせてください!」
もう一度頭を下げた秋原さん。

「…もういいよ。怒ってないし。」

「えっ。」

秋原さんは頭を上げた。
「でも…直樹とはもう、無理だから。」

あんなことになったらもう…
「じゃあ、私がさくらの恋の応援をする。」
「あっ、秋原さん?」