向日葵だけが知っている

中村先輩は静かに、でも厳しく、中心の女子に告げた。
「これは…君がやったの?」
手には紙切れが握られていた。

「違いますよ。そんなの…。私はやってない!」
女子はムキになって否定する。
先輩…そんなの、絶対認めないよ…

先輩はどうするの?

「もし君じゃなかったとしても、次、あの子にこういうことをしたら…俺が絶対に許さないから。
…もし君じゃないのならその人にも言っておいてよ。」

女子たちは真っ青になって逃げ出した。