向日葵だけが知っている

私は開いたままの扉の前に立って、決して先輩に中身を見せまいとした。
…けど、先輩は何かを察したように私の肩に手をかけた。

「ちょっとどいて。辻井さん。」
私の体はあっけなくどかされてしまった。

「なにこれ…」

先輩にばれてしまった。先輩の目はあの紙きれを見ていた。

「死ね」

その、感情のない言葉は私の心に深く突き刺さった。

ひどいよ…こんなの…