結局、帰宅部になるわけにもいかないので、演劇部に体験入部してみることになった。

まだ、望みはある。大丈夫。
そう、裏方になれば、人前にたたなくてもいいということに今さら気がついたのだ。

「気づくの…遅くない?」
頭の中で美千留が私に突っ込みを入れた。

まあ、何はともあれ、行ってみよう!
私は思いきってドアを開けた。

「あー!一年生きたー!」
最初に気がついたのは、超絶美人な先輩。ヤバい。なんかキラキラしてるよ。