向日葵だけが知っている

「おっ、お姉ちゃん!」

「あっ、ひまりだ。本当に演劇部に入ったんだね。」

いつも通りのお姉ちゃん。…でも何でここに?部活は?
お姉ちゃんはその疑問に答えてくれそうもなかった。
「…お姉ちゃん、何で?部…」
「もしかして。」

私の声を遮ったのは光希先輩だった。
「ひまりちゃんとさくら先輩は姉妹なの?」

疑問文だが、光希先輩は確信していた。二人は姉妹だと。そして…私がなぜ自分を変えたかったのかさえ見抜いていた。
「うん。私とひまりは姉妹。」

「…そうなんですか。」