私は、お姉ちゃんの応援のために静岡に来ていた。

大きな大きな競技場。そこでお姉ちゃんは全国の選手と肩を並べながら走るのだ。

こんな誇らしいことはない。
私はお姉ちゃんの出番を今か今かと待っていた。

いよいよ、お姉ちゃんの出番だ。
音がなって、スタートする。
「お姉ちゃん、頑張って!」

お姉ちゃんは4レーンにいた。
その4レーンの選手は他の選手をどんどん抜かして大きな差をつけて走っていた。
「っすごい!!」
私は興奮した。
自分のお姉ちゃんが今、一位で走っている!

そのままお姉ちゃんは一位でゴールした。