「いつも…お母さんは私をお姉ちゃんと比べる。先生だって、辻井さくらの妹だからって贔屓する。
同級生や先輩からはお姉ちゃんの妹なのに…って笑われてる。お姉ちゃんのせいだよ。」

そんな苦労をしてたなんて…知らなかった。
でも…私の苦労は知らないでしょ?

「私だって…何でもできるから、プレッシャーで壊れそうなの!テストだって100点じゃなかったら何で?って見下される。私の方が上なのに…。大学だって、志望校に行ける前提で話を進められるけど…わからないじゃん。
私は、陸上の辻井さくら。だから、みんなに受け入れられてる。でも…私から陸上を取ったら何にも残らない。みんなに認めてもらえない!」


みんな、みんな…わかってくれない!