向日葵だけが知っている

「おはよう…」
美千留は朝、教室の扉を開けた。
あいさつに元気がないのはBちゃんが不登校になってからずっとで、クラスメートはBちゃんが来なくなって寂しいのかとでも思っていた。

いつも通り、美千留は凪沙ちゃんとAちゃんのもとへ向かった。あれから美千留は三人で仲良くしていた。…しかし、今日はクラスの様子が違った。

「…」
クラスメートは何も言わずに美千留を見つめ、中にはひそひそと話している女子もいた。

何?…。

美千留は驚きながらも凪沙ちゃんに声をかけようとした。
「おはよう。凪…」
「話しかけないでよ、いじめっ子。」


えっ…。