向日葵だけが知っている

「何でよ。最低!最低!もう、大嫌い!」

美千留は教室を飛び出して行った。
Bちゃんは、はぁ、と小さくため息をついた。

「凪沙…。一生後悔すればいい。」


…次の日。

昼になっても放課後になってもBちゃんは来なかった。
「ミッチー。何したの?Bに。」

そう言う凪沙の顔は怖かった。
内心では美千留がBを来なくさせたことに驚いていた。おとなしい美千留がこんなことできるのか、と。

…でも、もし美千留が凪沙に言われたといえば…。
怖かった凪沙ちゃんは美千留を突き放したのだ。