向日葵だけが知っている

「凪沙は…、何で私からすべてを奪おうとするのかなぁ。」

美千留が最後の砦なのに、その美千留さえもBちゃんから奪おうとする凪沙ちゃん。
美千留はもう、Bちゃんよりも凪沙ちゃんを信用していた。

Bちゃんが嘘をついていると思っていた。

…もし、美千留が私のことを信用してくれても、今度は凪沙に美千留が嫌われるだろう。

そう思ったBちゃんは、美千留のためにもあることを決めた。

「本当だったらどうする?」
Bちゃんは含み笑いを浮かべてみせる。

美千留はわなわなと震えた。許せないと。