向日葵だけが知っている

凪沙ちゃんから見たら、美千留は友達じゃなくて操り人形だ。
…でも、美千留はこのあとしてはいけないことをしてしまったのだ。
「ねえ、Bちゃん。」
「どうしたの?ミッチー。」

「凪沙に悪口言ったんでしょ?」
「えっ?なにそれ」

Bちゃんは身に覚えのないことを言われ、驚いた。
「誰に聞いたの?それ。」
「凪沙。」

Bちゃんは息を飲んだ。Bちゃんは、自分が凪沙ちゃんのせいで皆から嫌われていることを知っていた。

でも、美千留だけが最後の砦だった。たとえ、美千留が何も知らないと知っていても…。