向日葵だけが知っている

…何も知らない美千留をBから離れさせて、Bをぼっちにする。
これはいい活用だと。

「ミッチー、実はね。私、Bに悪口言われたの。アイツうざい、死ねって。」
美千留は息を飲んだ。
もちろん、これは真っ赤な嘘。でも、美千留は信じてしまった。

「嘘…Bちゃんが凪沙に…?ひどい。許せない。」

凪沙ちゃんは心の中でニヤリとした。こんなにもうまく騙されるなんてと。
「そう、だから…。美千留もこっちにおいでよ。Bから離れて。」
「うん。そうする…。」
美千留はうなずいた。