向日葵だけが知っている

「ここでいいかな?」
私は辺りを見回した。
教室には、まだ数人しかいなかったが、もうすぐたくさんの人が来るだろう。美千留もその中にいて。


「大丈夫。それまでには終わるから。」
「…わかりました。」

凪沙ちゃんは私の隣の席から椅子を引くと座った。
「私が六年生のときさ。端山と同じクラスだったの…」

…………………………
六年生の凪沙ちゃんは、美千留と、Aちゃんと、Bちゃんの四人組で仲がよかった。