向日葵だけが知っている

あと、2週間しかない。

部室の雰囲気は少し焦ったものとなっていた。
「ひまりちゃん、ちょっと大道具手伝ってー!」
「了解です!」

私も同様、毎日色々なところを駆け回っていた。芝居の練習に大道具の手伝いなどなど。

三咲さんといろはさんに教えてもらったことは毎日やっている。本番もなんだか大丈夫な気がする。
「あっ、辻井さん!」
部長だ。
「はーい!」
私は急いで部長のもとに向かった。