向日葵だけが知っている

…まっすぐに気持ちを言えるところ、…か。

それは、今まで言われたことのない言葉で。少しずつ変化しつつある自分が伝わってきて…嬉しかった。

まだ、向日葵には遠いけどね。


気がつくと、三咲さんといろはさんが言い争っていた。
「いろはがガーリーでおしゃれ?まあ、そうだけどなんだかなー。性格絶対黒いしー。」

「は?三咲だって笑顔が魅力かも知れないけど、裏では腹黒じゃないの?」

「はい?いろはがおしゃれなのって、お母さんがスタイリストだからでしょ。いろはは何にもしてないじゃん。」
「してますよー。三咲だって、笑顔が魅力的に見えるのはNI…」
バンッ!と音がした。